そこで今回はEclipseのローカル・ヒストリーを使って、現在と以前のソースコードを比較してみましょう。
またローカル・ヒストリーは、ソースコードの「復元」ということからも重要です。プログラミングをしていて、以前のコードからだいぶ変更した後に、修正前が正しいことに気づき「しまった!」と思うことがよくあります。
ソースコードのバックアップをマメに取っていればいいのですが、なかなか元の状態に戻せないこともあります。プログラムに集中していると、ついついバックアップがおろそかになるんですよね。
そんな時にローカル・ヒストリーを使うと「○月○日 ○時○分○秒」という細かい精度で元に戻すことができます。しかも記憶しておく日数まで設定できます。プログラマーにとってはとても助かる機能です。これで心配することなくおもいっきりプログラミングできますね。
【1】Eclipse を起動します。
【2】パッケージ・エクスプローラーで、PrefFrame.java をダブルクリックして、Javaエディタで開きます。
*sample301プロジェクトの PrefFrame.java です。
【3】パッケージ・エクスプローラーで、PrefFrame.java を右クリックしてコンテキストメニューを表示させたら、 置換 → ローカル・ヒストリー を選択します。
*「比較」はただ比べたいだけの時に使います。
【4】「ローカル・ヒストリー からの置換」画面が表示されました。
【5】前回、フォーマットする以前の時間を選択します。
*リストされる数は異なります。
【6】現在と以前のファイルの差が表示されます。変更のあった箇所は色が付いています。
【7】もし以前の状態に戻したいときは「置換」、そのままでよい時は「キャンセル」をクリックします。
今回は「キャンセル」ボタンを押してください。
【8】ローカル・ヒストリー は設定ダイアログボックスで、保持する日数などが指定できます。
メニュー → ウィンドウ → 設定
一般 → ワークスペース → ローカル・ヒストリー
【ワンポイント】
ローカル・ヒストリーは以下の用途に使います。
・過去のソースコードと比較
・過去のソースコードに復元
グループでプログラミングする場合は、ソースコード管理システムの CVS や Subversion などを使います。