個人的なプログラムなら癖があってもかまいませんが、グループでプログラミングしたり、将来他の人がメンテナンスする可能性がある場合は、統一したコーディング規則で書いていたほうが無難です。
同じコーディング規則で書かれてたプログラムは、読みやすく保守性が向上します。なによりプログラムが綺麗です。
でも実際にプログラミングをする時に、いちいちコーディング規則を気にしていては作業がはかどりませんよね。(もちろん最初から規則通りに書けたらいいのですが)
そんな場合はプログラミング中は自分のやりやすいスタイルで行なって、ある程度できたらEclipseのフォーマット機能で一気にソースコードを整えると便利です。
それでは早速試してみましょう。
*今回は sample301プロジェクトのほうを使いますので注意してください。sample302ではあまり変化が無いためです。
【1】Eclipse を起動します。
【2】パッケージ・エクスプローラーで、PrefFrame.java をダブルクリックします。

*sample301プロジェクトの PrefFrame.java です。
【3】Javaエディタにソースコードが表示されました。

【4】パッケージ・エクスプローラーで、PrefFrame.java を右クリックしてコンテキストメニューを表示させたら、 ソース → フォーマット を選択します。

【5】Javaエディタの左側を見ると色が付いています。これはフォーマットを実行した時に、変更があった部分を示してします。

*Javaエディタではどこがどう変わったのかまでは確認できないので、次回にローカル・ヒストリーを使った方法を解説します。
【6】ツールバーの「保管」ボタンをクリックして、ここまでの変更点を保存します。

実はフォーマットはある基準で行われています。その基準を設定する画面を確認してみましょう。
【7】メニューから ウィンドウ → 設定 を選択します。

【8】Java → コード・スタイル → フォーマッター の順で選択します。

【9】この画面の「プロファイルを選択」で選択されていた規則でフォーマットされます。

*あらかじめプロファイルはいくつか用意されています。
【10】「表示」ボタンをクリックします。

【11】プロファイルの設定画面が表示されました。

【12】タブをクリックすると細かい設定が表示されます。プレビュー画面にサンプルプログラムが表示されるので、設定がどのように反映されるのか見ることができます。

【13】プロファイルは新規に作成したり、インポートやエクスポートで他の人と共有することができます。

*エクスポートはオリジナルのプロファイルを作成した時に利用可能になります。
【ワンポイント】
フォーマットと似たような機能で強力なものに「クリーンアップ」がります。
ソース → クリーンアップ