前回の最後に説明した通り、 JList にはスクロールバーが無いため、スクロールできません。でも慌てなくても大丈夫です。

スクロール機能がある JScrollPane を設置して、その上に JList を移動することにしましょう。
Eclipse の起動直後や作業中に、ダイアログボックスが表示される場合があります。その時はあわてずに閉じてください。

またダイアログボックスを閉じないと VisualEditor が上手く表示できないことがあります。一度ソースコードを閉じてから再度開くと表示されるようになります。
【1】Eclipse を起動します。
【2】パッケージ・エクスプローラーで PrefFrame.java をダブルクリックして、Javaエディタを表示します。
【3】Palette(パレット)で Swing Containers → JScrollPane を選択します。

【4】選択状態のまま Java Beans で jContentPane をクリックします。

【5】スクロールペインの名前はデフォルトのままで「OK」ボタンをクリックします。

【6】jContentPane の下に jScrollPane が追加されました。

*jContentPane の空いている位置に jScrollPane が配置されるので、あとでレイアウトを修正します。
【7】jList をマウスでドラッグして jScrollPane に重ねます。

【8】jScrollPane の下に jList が移動しました。

*この時点でソースコードが自動的に変更されています。
【9】jContentPane をクリックします。

【10】getJContentPane()メソッドが表示されたら、BorderLayout.CENTER にしてください。
jContentPane.add(getJScrollPane(), BorderLayout.CENTER);

これできちんと中央に表示されるようになります。
【11】保存してアプリケーションを実行してみましょう。

【12】各ボタン、メニューの動作確認も行ってください。
Eclipse(エクリプス)を使えばコンポーネントの移動に合わせて、ソースコードも自動的に変更されることが体験できたと思います。あとでデザインを簡単に変更できる点もEclipseを使うメリットです。