そこで今回からは Eclipse で Swing を使用した GUI アプリケーションをゼロから作成してみましょう。VisualEditor というプラグインを組み込みましたので、アプリケーションの画面を視覚的にデザインすることができます。
sample218 からの変更点は、PrefTest クラスは使わずに、PrefFrameクラスから直接動作するように、mainメソッドを移動しました。
【1】Eclipse を起動します。
【2】前回までを参考にして、 sample302 プロジェクトを作ります。
ヒント: ファイル → 新規 → プロジェクト
【3】sample302 プロジェクトを右クリックして 新規 → その他 を選択します。
【4】Java → Swing → JFrame Visual Class を選択し、「次へ」ボタンをクリックします。
【5】以下の図のように設定して、「終了」ボタンをクリックします。
パッケージ pref
名前 PrefFrame
スーパークラス javax.swing.JFrame
public static void main(String args[])にチェック
【6】プロジェクトに PrefFrame.java が作成されました。Javaエディタの上にはVisualEditorが表示されています。
Javaエディタを見るとわかりますが、ここまでの手順でウィンドウを表示して閉じるまでのプログラムは自動的に作成されています。早速プログラムを実行してみましょう。
【7】パッケージ・エクスプローラーで PrefFrame.java を選択します。
【8】メニューから 実行 → 実行 → Javaアプリケーション を選択します。
【9】プログラムが実行され、ウィンドウが表示されました。
【10】ウィンドウを閉じてプログラムを終了します。
どうでしたか?「エディタとコマンドプロンプトでの開発」なら、ウィンドウを表示して閉じるだけでもある程度プログラムを書かなければならないのですが、1行も書くことなくできました。Eclipse はさらにいろんな面でプログラマーの負担を軽くしてくれます。
【11】Javaエディタの上にある上三角をクリックします。
【12】Javaエディタ部分が広がりました。次は下三角をクリックします。
【13】元に戻りました。さらに下三角をクリックします。
【14】今度は VisualEditor が広がりました。
【15】Palette の左三角をクリックします。
【16】Palette が表示されました。
この Palette から部品を VisualEditor 上に配置してGUI画面をデザインしていくことになります。
Eclipse の画面上はいろいろなものが表示されていて狭いですから、作業しやすいように切り替えてください。
自動的に作成されたプログラムについては次回解説します。
【ワンポイント】
以前にパッケージとフォルダの階層構造は一致させなければならないと説明しましたが、Eclipse ではパッケージの管理も自動でやってくれます。
package pref;
package 文に合わせて自動的にファイルを配置してくれるので楽です。