Eclipse のインポート機能を使えば、これまでに作ったJavaプログラムをそのまま活用できます。しかもプロジェクトごとにコンパイラー準拠レベルを設定できるので、異なるJDKのバージョンで作成されたプログラムでも大丈夫です。
【1】Eclipse を起動します。
【2】メニューから ファイル → 新規 → プロジェクト を選択します。
【3】Javaプロジェクト を選択し、「次へ」ボタンをクリックします。
Javaプロジェクト が表示されていない場合は Java → Javaプロジェクト で探してください。
【4】プロジェクト名に sample301 と入力し、「次へ」ボタンをクリックします。
【5】デフォルト出力フォルダーが sample301/bin になっていることを確認し、「終了」ボタンをクリックします。
*このデフォルト出力フォルダーが自動的にコンパイルされたクラスファイルの保存場所になります。
【6】sample301 プロジェクトが作成されました。
プロジェクトはこれから何度も作成しますので、手順を覚えてください。
このプロジェクトにクラスを新規作成してもいいのですが、既に完成した都道府県マスターがありますので、ソースファイルをインポートすることにしましょう。
【7】sample301 プロジェクトを右クリックして、インポートを選択します。
【8】一般 → ファイル・システム を選択し、「次へ」ボタンをクリックします。
【9】インポートの画面が表示されたら、「参照」ボタンをクリックします。
【10】sample218 フォルダを選択し、「OK」ボタンをクリックします。
*sample218 フォルダは C:\java の中にあります。
まだ sample218 を作成していない場合は、以下のページにソースコードがあります。
http://sunjava.seesaa.net/category/3871208-1.html
【11】PrefTest.java と SampleDb030.java の2つを選択し、宛先フォルダーの「参照」ボタンをクリックします。
【12】sample301 → src を選択し、「OK」ボタンをクリックします。
【13】設定を確認したら、「終了」ボタンをクリックします。
【14】インポートが完了しました。
*インポートされたファイルはコピーとなりますので、変更しても元のファイルには影響しません。今回はソースコードのみをインポートしましたが、同じ手順で画像やクラスライブラリなどもインポートできます。
【15】ソースファイルをダブルクリックして開き、エディタで確認してみましょう。
いくつか警告が表示されていますが、今の段階では気にしないでください。
*もし必要があればプロジェクトのプロパティから、コンパイラー準拠レベルを設定できます。古いバージョンのJDKで開発していた場合は同じ環境にするため設定しますが、今回は不要です。
次はプログラムを実行してみましょう。
【16】パッケージ・エクスプローラーで PrefTest.java を選択します。
*必ずmainメソッドのあるソースファイルを選択してから実行します。
【17】メニューから 実行 → 実行 → Javaアプリケーション を選択します。
【18】プログラムが実行され、都道府県マスターが表示されました。コンソールにSQL文が出力されています。
【19】動作を確認したら都道府県マスターは終了してください。
【20】ワークスペースにプロジェクトのフォルダが作成されていて、中にはインポートしたソースファイル(src)と自動的にコンパイルされたクラスファイル(bin)があります。
C:\eclipse\workspace
Eclipse を使った開発では、自動的にコンパイルしてくれるし、プログラムの実行も簡単だということがわかったと思います。
さらに Eclipse では Visual Editor を使ってGUIアプリケーションを視覚的に作ることができます。それについては次回に解説します。
【ワンポイント】
ソースファイルをエディタで開きすぎて、全部一度に閉じたい場合は以下の図のようにします。
すべて閉じることができました。