データベースは前回ODBCデータソースに登録した SampleDB030.mdb を使います。データソース名は「SampleDB030」に設定しましたので、Javaのプログラム中ではこの名前を使用してデータベースに接続します。
【1】sample100 フォルダを新規作成します。

【2】DbConnect.java を新たに作成します。
*「\」はWindowsではエンマークのことです。
保存先 C:\java\sample100
ファイル名 DbConnect.java
import java.sql.*;
class DbConnect {
public static void main(String args[]) {
try {
//JDBCドライバのロード
Class.forName("sun.jdbc.odbc.JdbcOdbcDriver");
//各設定
String url = "jdbc:odbc:SampleDB030";
String user = "";
String pass = "";
//データベースに接続
Connection con = DriverManager.getConnection(url,user,pass);
System.out.println("接続成功");
//データベースを切断
con.close();
} catch (Exception e) {
System.out.println("例外発生:" + e );
}
}
}
【3】コマンドプロンプトを起動して、カレントディレクトリを sample100 に切り替えます。

【4】javac DbConnect.java と入力し、コンパイルします。

【5】java DbConnect と入力し、プログラムを実行します。

【6】プログラムの実行結果が表示されました。「接続成功」と表示されればデータベースに接続できました。

【解説】
(1)データベースの操作には以下のパッケージに含まれるクラスが必要です。必要なクラスだけインポートしてもいいのですが、クラスが多い場合は「*」アスタリスクを使うと便利です。そのパッケージに含まれるすべてのクラスが対象になります。ただしサブパッケージは含まれません。
import java.sql.*;
(2)JDBCドライバをロードしている部分です。
Class.forName("sun.jdbc.odbc.JdbcOdbcDriver");
(3)例外が発生する可能性がある処理は try-catch文 で囲む必要があります。例外とは予想していなかった事態のことです。try で囲まれたプログラムで例外が発生すると、catch に処理が移ります。
try {
省略
} catch (Exception e) {
System.out.println("例外発生:" + e );
}
(4)データベースに接続している部分です。
Connection con = DriverManager.getConnection(url,user,pass);
変数を使わない場合は次のようにも書けます。
Connection con = DriverManager.getConnection("jdbc:odbc:SampleDB030","","");
(5)データベースを切断している部分です。
con.close();
「接続成功」と表示されたことで、Javaのプログラムからデータベースに接続できたことを確認しました。
仕事で利用する業務システムにはデータベースが欠かせません。データベースの操作はデータの「検索(表示)」、「追加」、「更新」、「削除」が基本となります。この基本的な部分はどのデータベースにも共通するものです。この4つができればとりあえずデータベースを操作できます。
次回からはJavaで「検索(表示)」、「追加」、「更新」、「削除」するプログラムについて説明します。