Java JDBCでデータベースに接続する。

今回はいよいよJavaのプログラムから、データベースに接続します。

データベースは前回ODBCデータソースに登録した SampleDB030.mdb を使います。データソース名は「SampleDB030」に設定しましたので、Javaのプログラム中ではこの名前を使用してデータベースに接続します。


【1】sample100 フォルダを新規作成します。

java-332.gif


【2】DbConnect.java を新たに作成します。

*「\」はWindowsではエンマークのことです。

保存先 C:\java\sample100
ファイル名 DbConnect.java

import java.sql.*;

class DbConnect {
  public static void main(String args[]) {
    try {
      //JDBCドライバのロード
      Class.forName("sun.jdbc.odbc.JdbcOdbcDriver");
      //各設定
      String url = "jdbc:odbc:SampleDB030";
      String user = "";
      String pass = "";

      //データベースに接続
      Connection con = DriverManager.getConnection(url,user,pass);

      System.out.println("接続成功");

      //データベースを切断
      con.close();

    } catch (Exception e) {
      System.out.println("例外発生:" + e );
    }
  }
}



【3】コマンドプロンプトを起動して、カレントディレクトリを sample100 に切り替えます。

java-334.gif


【4】javac DbConnect.java と入力し、コンパイルします。

java-341.gif


【5】java DbConnect と入力し、プログラムを実行します。

java-343.gif


【6】プログラムの実行結果が表示されました。「接続成功」と表示されればデータベースに接続できました。

java-344.gif


【解説】

(1)データベースの操作には以下のパッケージに含まれるクラスが必要です。必要なクラスだけインポートしてもいいのですが、クラスが多い場合は「*」アスタリスクを使うと便利です。そのパッケージに含まれるすべてのクラスが対象になります。ただしサブパッケージは含まれません。

import java.sql.*;


(2)JDBCドライバをロードしている部分です。
Class.forName("sun.jdbc.odbc.JdbcOdbcDriver");


(3)例外が発生する可能性がある処理は try-catch文 で囲む必要があります。例外とは予想していなかった事態のことです。try で囲まれたプログラムで例外が発生すると、catch に処理が移ります。
try {
省略
} catch (Exception e) {
System.out.println("例外発生:" + e );
}


(4)データベースに接続している部分です。
Connection con = DriverManager.getConnection(url,user,pass);
変数を使わない場合は次のようにも書けます。
Connection con = DriverManager.getConnection("jdbc:odbc:SampleDB030","","");


(5)データベースを切断している部分です。
con.close();


「接続成功」と表示されたことで、Javaのプログラムからデータベースに接続できたことを確認しました。


仕事で利用する業務システムにはデータベースが欠かせません。データベースの操作はデータの「検索(表示)」、「追加」、「更新」、「削除」が基本となります。この基本的な部分はどのデータベースにも共通するものです。この4つができればとりあえずデータベースを操作できます。

次回からはJavaで「検索(表示)」、「追加」、「更新」、「削除」するプログラムについて説明します。


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