ただしあらかじめ、プログラムがあるディレクトリを環境変数のPathに設定することで、どのディレクトリからでもプログラム名のみで実行できるようになります。
すでにPathは設定済みですので、これまでの復習を兼ねて、設定した場合の方法でコンパイルと実行を行ってみましょう。
*「\」はWindowsではエンマークのことです。
【1】デスクトップのショートカットアイコンからコマンドプロンプトを起動します。カレントディレクトリはjavaにしてください。

【2】javac Hello.java と入力します。キーボードから「Enterキー」を押します。

【3】コンパイルが成功しました。

【4】java Hello と入力し、「Enterキー」を押します。

【5】プログラムが実行されました。

これまでと同じ方法ですから、ここまではいいですよね。
以下からは環境変数のPathを設定していなかった場合の方法です。
【6】c:\jdk\bin\javac Hello.java と入力し、「Enterキー」を押します。

【7】同じようにコンパイルが成功しました。

【8】c:\jdk\bin\java Hello と入力し、「Enterキー」を押します。

【9】同じようにプログラムが実行されました。

つまり環境変数のPathを設定することで、プログラムの実行がかなり簡単になっていたのです。
c:\jdk\bin\javac Hello.java
↓
javac Hello.java
c:\jdk\bin\java Hello
↓
java Hello
ちなみに環境変数のPathを設定せずに、しかもカレントディレクトリに無いソースファイルを、コンパイルする場合は以下のように面倒な書き方になります。
c:\jdk\bin\javac c:\java\Hello.java

環境変数のPathを設定して、ソースファイルがある場所まで移動してからコンパイルしたほうがやさしくなるということです。