Java コンパイルを行う場所について

Javaのソースファイルをコンパイルするには、コマンドプロンプトで「コンパイルしたいソースファイルのあるディレクトリまで移動してから行う」ことが基本です。

対象となるソースファイルの無い場所ではコンパイルできません。しかし絶対パスや相対パスを使うとコンパイルできます。今回はこのことを確認してみましょう。

*「\」はWindowsではエンマークのことです。

【1】sample01をカレントディレクトリにした状態で、javac Hello.java と入力します。キーボードから「Enterキー」を押します。

java-136.gif


【2】ファイルが見つかりませんというエラーが表示されました。これはsample01は空で、Hello.javaがこのディレクトリには無いからです。

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このように基本的には対象となるファイルが無いディレクトリからはコンパイルできません。別のディレクトリにあるファイルをコンパイルするには、ファイルの場所を指定する必要があります。


【3】今度は javac c:\java\Hello.java と入力し、「Enterキー」を押します。

java-138.gif

このファイルの指定方法を「絶対パス」といいます。絶対パスはルートディレクトリ(Cドライブ)からフォルダを順番にすべて指定する方法です。ドライブは「:」コロン、フォルダは「\」エンマークで区切ります。


【4】コンパイルが成功しました。

java-139.gif


【5】次は javac ..\Hello.java と入力し、「Enterキー」を押します。

java-140.gif

このファイルの指定方法を「相対パス」といいます。相対パスは現在のディレクトリを基準にして指定する方法です。「..」は1つ上のディレクトリを意味します。


【6】コンパイルが成功しました。

java-141.gif


以上のように、絶対パスや相対パスを使ってもコンパイルできますが、コマンドプロンプトでディレクトリを移動してから、ファイル名だけでコンパイルするほうがいいです。


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