コマンドプロンプトはWindowsの前のOSである、MS-DOSで行っていた作業をWindows上で行うためのアプリケーションです。
Windowsではフォルダの中に入ったり、出たりするのは簡単です。しかしコマンドプロンプトでは、すべて文字ベースで操作することになりますので少し練習が必要です。JDKを使ったJavaの開発ではディレクトリの移動が欠かせませんから覚えてしまいましょう。
*「\」はWindowsではエンマークのことです。
*フォルダとディレクトリは同じと考えてください。
【1】Cドライブ直下のjavaフォルダを開きます。何もない白い部分を右クリックし、メニューから「新規作成 → フォルダ」を選択します。
C:\java
【2】新しいフォルダが作成されました。
【3】フォルダの名前を「sample01」にしてください。以下の図のフォルダとファイルの構成を覚えておいてください。2つのファイルと1つのフォルダがあります。
【4】デスクトップのショートカットアイコンからコマンドプロンプトを起動します。
【5】現在作業しているディレクトリを「カレントディレクトリ」と言います。コマンドという命令を入力できる状態になっています。
【6】「dir」というコマンドを入力し、キーボードから「Enterキー」を押します。
【7】javaディレクトリの情報が表示されました。2つのファイルと、sample01というディレクトリがあります。これはjavaフォルダの中と同じですね。つまりディレクトリはフォルダのことです。
【8】「cd sample01」と入力し、「Enterキー」を押します。cd はディレクトリを切り替えるコマンドです。
【9】カレントディレクトリが sample01 に切り替わりました。
【10】「dir」と入力し、「Enterキー」を押します。
【11】sample01ディレクトリの情報が表示されました。sample01は作ったばかりのフォルダですからもちろん空です。
【12】「cd..」と入力し、「Enterキー」を押します。「..」は1つ上を意味します。
【13】一つ上のディレクトリに移動しました。
【14】さらに「cd..」と入力し、「Enterキー」を押します。
【15】また一つ上のディレクトリに移動しました。
【16】もう一度「cd..」と入力し、「Enterキー」を押してみると変化がありません。Cドライブはルートディレクトリといい、一番上のディレクトリですからこれ以上は上に移動できないのです。
【17】ではルートディレクトリから sample01 に移動するにはどうしたらいいでしょうか?
「cd java」、「cd sample01」と2回に分けて移動することもできますが、直接移動するには「cd c:\java\sample01」と入力します。
*ドライブは「:」コロン、フォルダは「\」エンマークで区切ります。
コマンドプロンプトを開いている間は、前に入力したコマンドを記憶しています。キーボードの矢印キー↑↓で表示できます。長いコマンドを再度入力するときに便利ですが、コマンドプロンプトを閉じると消えてしまいます。
【18】sample01 に直接移動しました。
【19】直接移動するには、もう一つ方法があります。コマンドプロンプトのショートカットアイコンのプロパティを表示して、作業フォルダを以下のように変更します。
【20】ショートカットアイコンからコマンドプロンプトを起動すると、直接 sample01 がカレントディレクトリになっています。
以上が主なディレクトリの移動方法です。コマンドプロンプトは他にもファイルのコピー、移動、削除、ディレクトリの作成、削除などいろんなコマンドが使えますが、Javaで使う程度なら「cd」だけで十分です。