プログラミングにエラーはつきものです。エラーが出てもあわてることなく、エラーメッセージをしっかり読むと、解決するための情報が得られます。
それでは作成済みの「Hello.java」を修正して、わざとエラーを出してみましょう。プログラムを修正するときは、以下の点に注意するのでしたね。
・ソースコードを保存してから
・再度コンパイルする
【1】「Hello.java」をテキストエディタで開き、3行目の System を system に変更して保存してください。

Hello.java 間違い例
class Hello {
public static void main(String[] args) {
system.out.println("こんにちは");
}
}
【2】コマンドプロンプトを起動します。

【3】javac Hello.java と入力します。

【4】キーボードから「Enterキー」を押すと、コンパイルが始まりますが、エラーが表示されます。

・Hello.java:3: エラーのある行が3行目だとわかります。
・system に関係のあるエラーのようです。
・エラーは1箇所だとわかります。
一つのエラーが次のエラーを引き起こすことがあります。一つ修正すると他のエラーが解決することもよくあります。エラーの個数がたくさんあっても一つずつ解決していけば大丈夫です。思っていたより修正箇所は少ないかもしれません。
【5】エラーを確認したら、「Hello.java」は元に戻して保存してください。
初心者にありがちなのは、エラーが表示されると慌ててすぐに閉じてしまうことです。Javaは親切に「このへんにバグがありますよ。」と教えてくれているのです。必ず原因がありますから、Javaの声にしっかり耳を傾けましょう。エラーに慌てなくなったら初心者卒業です。