Javaの場合、一般的にはいきなりネイティブコードに変換するのではなく、中間言語と呼ばれるバイトコードにコンパイルします。そしてバイトコードをJava仮想マシン上で解釈して実行する仕組みです。Java仮想マシンは最終的にはバイトコードをネイティブコードに変換します。
前回Cドライブ直下のjavaフォルダの中に、「Hello.java」を作りました。今回はこのソースファイルをコンパイルして、「Hello.class」というクラスファイルを作成します。クラスファイルはバイトコードです。

【1】デスクトップに準備したコマンドプロンプトのショートカットアイコンをダブルクリックします。ショートカットアイコンの作業フォルダは「C:\java」に設定しましたね。

【2】コマンドプロンプトが起動しました。ディレクトリが既に「C:\java」となっています。

【3】javac Hello.java と入力します。大文字小文字に注意してください。

【4】キーボードから「Enterキー」を押すと、コンパイルが始まるのでしばらく待ちます。

【5】コンパイルが成功すると、以下のように次の命令を受け付ける表示になります。

ちょっと拍子抜けですが、成功したときは何もメッセージが表示されません。プログラムにバグがある場合は、この段階でエラーメッセージが表示されます。
【6】javaフォルダの中に「Hello.class」というクラスファイルが作成されていることを確認してください。プログラムの実行にはこのクラスファイルを使います。

ちなみにクラスファイルをテキストエディタで見ると以下のようになります。クラスファイルはバイトコードになっていますので、普通のテキストエディタでは読むことができません。

クラスファイルをバイナリエディタで開くと以下のようになります。

バイトコードはソースコードにくらべると、コンピュータが処理しやすい形になっています。
最初の CAFEBABE はマジックナンバーと呼ばれ、Javaのクラスファイルであることを確認するために使われるようです。クラスファイルの構造は決まっていて、最初に必要な情報が書かれていて、そのあとにバイトコードによるプログラムが続きます。