Visual Editorにはビジュアルな画面表示が、Javaエディタにはソースコードが表示され、プロパティビューにはプロパティ一覧が表示されます。この3つは連動していて、それぞれの変更が他にも反映されることに注目しながら作業してください。
今回はウィンドウにラベルを配置し、各プロパティを設定してみます。Javaエディタにソースコードがどんどん自動で書かれていくのは面白いですよ。
【1】Eclipse を起動します。
【2】PrefFrame.java をダブルクリックすると、Javaエディタと VisualEditor が表示されます。
【3】Java Beans で JFrame をクリックします。
【4】Javaエディタの下に JFrame のプロパティビューが表示されるので、以下のように設定します。
size 250,350
title 都道府県マスター
【5】プロパティビューでの変更が、Javaエディタと VisualEditor にも自動的に反映されています。
【6】ここで一度保存して、アプリケーションを実行してみると、画面左上を基点としてウィンドウが表示されます。確認したらアプリケーションを閉じます。
【7】ウィンドウを画面中央に表示するため、Javaエディタで initialize() メソッドに以下の1文を追加してください。
this.setLocationRelativeTo(null);
【8】保存してもう一度アプリケーションを実行してみると、今度はウィンドウが画面の中央に表示されるようになりました。確認したらアプリケーションを閉じます。
【9】Palette(パレット)で Swing Components → JLabel を選択します。
【10】選択状態のままマウスをウィンドウに近づけると、ガイドが表示されますので、 North の部分をクリックします。
*コンテンツペインは BorderLayout になっています。レイアウトマネージャが変わればガイドも変わります。
jContentPane.setLayout(new BorderLayout());
【11】ラベルの名前はデフォルトのままで「OK」ボタンをクリックします。
【12】ウィンドウにラベルが配置されました。VisualEditor での操作が、Java Beans とJavaエディタにも自動的に反映されています。
【13】Java Beans で jLabel をクリックします。
【14】jLabel のプロパティビューが表示されたら、font をクリックして設定ダイアログボックスを表示させます。
【15】Name、Style、Sizeを以下のように設定し、「OK」ボタンをクリックします。
Name Dialog
Style plain
Size 12
【16】horizontalAlignment で CENTER を選択します。
【17】background をクリックして設定ダイアログボックスを表示させます。
【18】Named Colors タブの Basic Colors で white を選択し、「OK」ボタンをクリックします。
【19】プロパティビューでの変更が、Javaエディタと VisualEditor にも自動的に反映されています。
【20】Javaエディタで getJContentPane() メソッドに以下の1文を追加してください。
jLabel.setOpaque(true);
【21】ここまでの状態を保存して、アプリケーションを実行してみます。確認したらアプリケーションを閉じます
初めてのGUI画面デザインはどうでしたか?ほとんどプログラムを書くことなく、進んでいきます。最低限必要な入力も Eclipse の入力支援機能を活用できるので、入力ミスが少なく簡単ですね。
【ワンポイント】
Labelの場合は getJContentPane() メソッドの中に、Labelに関するコードが直接書かれている点がポイントです。
次回に追加する JList など他の部品では、getJContentPane() メソッドの中には、コンポーネントを生成するメソッドを呼び出すだけで、コンポーネントに関するコードは専用のメソッド内で行われます。
それでは続きは次回に。