iTextを使えば、Java言語やC#、.NET、Androidなどから、
PDFファイルを扱うことができます。
他にもPDFファイルを利用できるライブラリはあります。
iTextはその中の一つだと考えてください。
Java言語からMySQLのようなデータベースにあるデータを利用して、
動的な帳票をPDF出力できると、用途が一気に広がりますよね。
PDFにしてしまえば、表示はもちろん、印刷や保存も可能です。
PDFファイルは、プログラマーなどのIT専門家じゃなくても、
今や普通の職場でも広く使われているので、
扱いになれている、馴染みやすいのもメリットです。
開発者視線で見ると、さすがにAccessのレポートで帳票を作るような手軽さはありませんが、
よく使われる部分はプログラムのパターンがほぼ同じなので、
慣れれば大丈夫だと思います。
iTextライブラリを利用するには、jarファイルを入手する必要があります。
ダウンロードはこちらから出来ます。
http://itextpdf.com/ja
あとは日本語を扱えるようにするためのjarファイル(iTextAsian.jar)が必要です。
インターネットで検索するとすぐ見つかるので、ダウンロードできます。
圧縮されているファイルを解凍して、Javaのプロジェクトから利用できるように、
jarファイルをライブラリに追加し、ビルドパスを設定します。
*詳細な手順は、別の機会に説明します。
これで準備は完了。
Javaのプログラムからは、iTextのクラスを使ってPDFを作成するという流れです。
iTextには様々なクラス、多くのメソッド、多彩なフォントなどがあります。
一度に複雑な帳票をPDFにしようとすると、
プログラムがとても難解で複雑に感じるはずです。
挫折してしまう人が出てくるかも知れません。
だからJavaプログラミング初心者の場合は、
最初は「こんにちは」のような一言だけPDFに出力するごく簡単なプログラムを目標に始めることをおすすめします。
その過程で、必須のクラス、メソッド、フォントなどがわかるはずです。
一度PDFに出力することに成功したら、複雑な帳票に挑戦すると良いと思います。
一覧表を作成してみたりとか、データベースから値を挿入してみたりとか。
アイデア次第で、いろいろできますよ。